すみません、前記事「マウント取る奴を友達とは言わない」の内容、大幅に加筆修正、誤字訂正させていただきました。頭が纏まらないのにブログにするべきじゃないですね(笑)反省します。
気持ちが柔らかい時に落とされた重りは固まるとそのまま傷になる。
今日は親友の過去の話
親友は新卒で大企業に就職した。
当然未熟でミスばかりだ、人に付いて物事を学ぼうとメモを取ろうとした。
それとは無関係だが、彼女は美人では無かった。太っていたし、洒落っけは一切無かった。だが、彼女は賢かった、人の気持ちを尊重し大事にする、そんな人だ。(今も変わらない)
上司(先輩)に付いて回り、メモを取ろうとした瞬間言われたのは
「メモを取らなきゃ覚えられないのかよ」
当然メモを持たないのだからミスは増えるが、彼女は賢かった。頭で覚えて頑張った。彼女の幸運は、学ぶ先輩がもう一人居たことだった。
もう一人の先輩は優秀だった。故に彼女も多くを学んだ。
一年後(その間の彼女への嫌な先輩のなんたらは割愛する、録な事じゃない)
優秀な先輩は別の支社に転勤となる。
彼を惜しむ彼女に、件の嫌な先輩が言った。
「あーお前の出来や覚えが悪くて(足を引っ張った)から、あの人は責任取って転勤になったんだ」
19やそこらの娘に浴びせた言葉はずっしりと、柔らかい心に大きな窪みを落とす。
彼女は急いで、転勤になる先輩のもとに走り
「私のせいで先輩が転勤になるなんて、無能で役に立たなくて、覚えが悪くて、本当に申し訳ありません、ごめんなさい、許して下さい」と、詫びて頭を下げて泣いた。
しかし、先輩の反応は違っていた。
「え?
そんなことないよ?
悪くなんてないよ?(頭も、転勤も、彼女も)」
彼が彼女を責めることは一切無かった。
彼女は一切悪くなかった。
彼女は真面目で優しかったのだ、一生懸命なだけだ。
これを聞いたのはさっきの話だけど、
私は泣きながら聞いていた(知られんように(笑))同時に
彼女を抱き締めたくなった。
幼い頃の彼女をだ。
頭を下げるな謝るな、貴女は何も悪くないじゃないか!と思っていた。
同時に、こんなに素直に人に謝れる人を泣ける人を私はあと二人しか知らない、とも。
でも、その時に話していたのは、「柔らかいときに付いた傷」の話だった。
私たちは真面目に昔を振り返っていたのだ。
「消えないなあ」
「消えないねえ」
「まあ、どうせ相手は綺麗サッパリ忘れてるよ(クソ発言を)」
「忘れてるでしょうね絶対」
「こっちは死んでも忘れないのにね」
「やった側は忘れますね」
「やられた側は忘れないけどさ」
やれやれ、
そんな感じで沈黙したら、後は馬鹿話しかないですね(笑)
バカな先輩は知るまいよ、その後の彼女の栄転と昇進を。
どこの時代も可愛い女にしか優しくないヤツは居る。
バカだねえ、こんなに心が美しい人を逃すとか、見る目無いね。
私は一切照れず臆さずあなたに告げる、それは相応しい人だけ言われる資格があるのだ。
頑張っている貴女は毎日美しい。