39~68~46kg その間に

欝までの、欝からの「自分を愛せ」るか。

眩しい人(前編)

肩を並べたいのに並ぶことが出来ない人がいる。

見合いたいとか釣り合いたいと願うのは私のエゴだが、

それにしても、眩しい人間てのは居るんですよ(泣)諸手を上げて最期には拝みたくもなる(笑)

マウントとか、それ以前の話なんだよね。

出会いは幼稚園、彼女の頭角は多分小学生の頃からだ。

元気ハツラツ人を差別しない友達100人だ(笑)もう既に羨ましかった(笑)

彼女はボーイッシュだった、中学に入ると空手をやりたがり、将来は警察官になりたいと言う正義感の塊だ、おまけに外見にコンプレックスを一切抱かなかった、多感な時期に、人は人自分は自分を磨くのを達観していた。

外見コンプレックスの塊の自分にはひたすら彼女はカッコいいのに、彼女は私との付き合いに一切嫌らしさを持たなかった。私はオタクだったが彼女は私の絵や漫画を誉めてくれたし、イラストを頼んできたり、私がオタク趣味してるところを同級生が突っ込んでくると、「なんて事を言うんだ!」と咎めて叱る人だった。

そんな彼女が先輩に恋をしていた。それも羨ましかった。私みたいなオタクからすれば、恋に恋する時期だったから、恋を出来るのが羨ましかった。彼女の仄かな恋心を見守るのは嫌いじゃなかった。

何時だったか、二人での帰り道私は誰にも彼にも人が信じられなくなり、自棄になっていて

「あなたは良いね(友達たくさんで)」と彼女に言うと、

彼女は私から離れ、別の友達と帰宅していった。

あの時、自分は言ってはならない言葉を言ったのだと、胸に迫る鈍痛がしっかり気付かせた。心の痛みが心臓を叩く、切る、痛みの音を聞いたことがあるかい?あるんだよ。私はリアルに(確実にはっきりとは)二回体験してるから、胸の痛みは人を確実に切り刻むと学んだ。傷付けるとは文字通り心臓に傷をつけるんだ。絶対やっては行けない事だ。(多分小さいのも数えたらきりがないんだろうけど、本当に大切な相手に関してはね、凄くリアルにガッチリ感じるよ)

速攻、自宅電話(無いよ、携帯とか(笑))から彼女に電話して謝りました(笑)とにかく全部私が悪いみたいな、まあそれより

なくしたくない人だったんだね。失えば二度と手に入らない位大事な人だと、本能ではとっくに分かっていたのかも。

実際、彼女ほど稀な人を知らないんだよね。

中学卒業して彼女は進学校に進み、それから縁は切れたはずだったが、

なんの拍子か、オタク同人まっしぐらの私と彼女が三十路間際に再会する(笑)

彼女は結婚していた。私たちを繋ぐ点は普通に皆無に近かったんだが、メルアド交換し縁は繋がった。

今思えば、彼女は私を見付けてくれたんだなあ。

私の頭は常に絵の事だけだったが、いずれそれは転換期を迎える(それはまた別の機会にかなあ)

私には絵しかない、絵だけだった。

他はどうでも良かった。

 

だから友達にも(友達っても結局絵で繋がってるだけで)、勿論親友にすら出会わず、別に一生漫画を描ければそれで幸せだったし。

私は私を孤独だとは思ってないけど、実際本当に(今思えば)ひとりだったんだよね。

 

彼女もまた、稀な性質ゆえになかなか人付き合いに苦労していた(後に聞いた話)

※勿体ないなあ、こんながんばり屋のいい人を、人はハブりたがる。面倒な。そんな人には彼女はやらんけど。

 

浮いていた私を、彼女は無意識に見つけた。末に掴まえた(笑)

私の頭に幾つもの❓❓❓が浮かんだが、稀なことに彼女は私を見捨てない人だった。絵の事でしか上下をつけられない私に彼女はどこまでも人と人で接していた。

彼女の前ではやがて絵の話はしなくなり、仕事とか家の話ばかりになった。

プライベートのみの話だけという友達(このときは友達と呼んでいた)は、彼女だけだった(私自身が嫌な人間で、何かしら絵が関わらなきゃ友達にならなかったから、そんなだから友達居なかったんだけど)

 

彼女に対して真摯に向き合うようになるのは、これよりもう少し先の話。

 

彼女の眩しさの真価については後編にて。

 

ああ、LINEしたくなったな(笑)しよう(笑)