なんだ、この天使は。
良くさあ、「マジ天使」って言葉を軽々しい感じで言う人いるけど、
んなわけないじゃん。とか
心身ともにひねくれた私は思っていたわけですよ。
最近は、
お雛様、
社長連合、
「ちょっとねーちゃん、袋どこ?」とか、知り合い呼びしてくる知らない馴れ馴れしいばーちゃん(知らない人、私の仕事中ではない)など、
こちらを軽すぎる扱いをする(さも当然の様に)わりに、
マナーも行いも悪すぎる人しか見てない感じだったので。
ええ、それで先日酷い頭痛とか起きましたが。
師走の多忙については、記してきたけど、余りに集中していたんだよ。そんな案件。
仕事だけならともかく、関係ない事件もありまして。
私には、
誰か人を苛めるために、わざわざ声をかけ苦情や言いたいことだけを悪意を込めぶつけてくる、
身勝手な人間に接しなきゃなるないのが、辛かった。
仕事は嫌いじゃない。
だが、お客様は勿論選べない。
(仕事以外もありました。それについては後日)
そんなの大概どんな仕事でも同じだ。
それでも、二週間も続けば頭痛は増すし鬱いで行く一方で、
ギリギリ集中とパートナーと親友との会話だけを支えにしていた。
(かなり、有難いし、私はまだ多分恵まれているのだ。
私の回りの人が強く、素晴らしい人達だからだ。)
その日も
まあ、人数少ないし、頑張ろう程度に
若干捨て鉢でしたが。
ソフトドリンク、オーダー、食器下げる度に、小学生半ばの男子が
「お願いします」
「ありがとうございます」
「うん、やりたい!」
「ごちそうさまでした!」もう一度言います。
小学生半ばの男子がです。
高学年でも、低学年でもない。
しかも、知らない店で、とにかくもう、何ですか。
いい子過ぎて、「それを隠してくれワシには強すぎる.....※ラピュタ」みたいな思考にしかならず、
そうなるとさあ、
わかってるけど、無駄に話しかけちゃうよね(泣)
仕方ないよ。
客が店員を観て選ぶように、店員だっていい人には優しい接客になるもんなんだよ。
当たり前じゃん、人だもの。
そしたら、恐らくはお母様(言い回しがおかしい理由は後で)
「いい子でしょう?」
と、言うので、迷い無く
「凄くいい子ですっ!」
と、力を込めて返しました。
私は、子供は好きではないんだけど、甥や姪は育てたから、親の頑張りだけじゃいい子は育たないのは知ってる。
子供も、いい子になろうと自分で意識して努力しなくては育たない。
この子はいい子で居ようと頑張っている子だ。
「お客様(男の子)のジャケットもお預かり致しましょう」と、
進み出て話しかけると
照れるのは
一人のお客様(親について来た子供ではなく)の扱いをされたからですね。
なんだ、この子は、天使か。うん、天使は居たね。
凄く稀だから天使なんだよな。
(私は赤ちゃんはともかく、子供全てが天使だとは思いませんよ。
子供好きかとか嫌いは関係ない。そう思わせるのは誰あろう子供本人だから。
赤ちゃんじゃないなら、自由意思あるから、未熟とか「子供だから」は、現代では関係ない。
何回も何回も記してきたけど、
子供は(特に現代では)バカじゃない。)
帰り間際に、
「あんなお子様は昨今珍しいですよ。素敵な男性になります」と、親御さんに話すと
「こんなオッサンになるんですよ(笑)」と自らを指した親御さんに(父親)でしたが、
そんなお父さんが、素敵な大人に育てていってるんですよ。
貴方がこの子をここまでいい子にしたんですよ。
なぜお父さんか?
そう、この子はお母様がいらっしゃらない。
お父さんと再婚する女性と、その両方の両親と来店されたからです。
この子がなぜ頑張っているのか、合点も行けば
お母様もまた好い人でした。
今がいい子でも、この先もいい子かはわからない。
でも、素敵な男性になって欲しい、いつか天使じゃ無くなってもいい。
君の未来が明るくありますようにと、願わずには居られない。
そんな夜だった。
↑スタバのクリスマスムード。キラキラキレイ。
その仕事の夜は
頭痛は起きなかった。